INTERVIEWS私にとってIRとは投資家と企業をつなぐ最前線

マーケティンググループ

中川 彩紗子 / 品田 香Asako Nakagawa/Kaori Shinada

コミュニケーションの「場」を構築する

【品田】上場企業が実施するIR活動の基本となるのが、半期、四半期ごとの決算説明会です。マーケティンググループでは、決算説明会をはじめ、機関投資家・個人投資家に向けて行われる年間数百にのぼる説明会の開催をご支援しています。集客はもとより、会場の手配や案内状の発送、説明会当日の運営や進行、アンケートの集計まで、説明会の開催に関連するほぼすべての業務を担当しているといっても過言ではありません。

【中川】IRの情報開示というのは、株価や企業の評価を左右する非常に重要な場です。一方で、会の運営や撮影、配信というのは企業様にとっての負担も大きいものです。社長様をはじめ企業の方々には、最大限「伝える」ことに集中していただける環境を用意しなければならないため、緊張もしますが、IR支援会社として、こうした企業様の運営面でのストレスを軽減し、少しでも良好なコミュニケーション環境を構築して情報発信のサポートできたらと考えています。

時代と企業・投資家のニーズに応える

【品田】企業側にも、投資家側にも、どう伝えたい、どういう場で話を聞きたいという、それぞれのニーズがあります。機関投資家やアナリストの方であれば、同じ日に何件もの決算説明会に参加することも珍しくありません。
オンラインでの説明会であれば、会社から複数の企業の発信にアプローチでき、移動等の時間を大きく削減できます。一方で、経営トップに直接質問をしたい、というケースもありますので、そうしたニーズには、オンラインと対面のハイブリッド型をご提案することもあります。
個人投資家の方ですと、経営者の話を直接聞きたいというニーズも強く、対面型での開催が人気でしたが、新型コロナウイルスの蔓延以降は、個人投資家向け説明会もオンラインへとシフトしてきています。生活スタイルや投資情報の取り方自体が変わってきていることを肌で感じますし、それぞれのニーズにあった場を追求し、コミュニケーションの質を上げることに力を入れていきたいですね。
 

【中川】当社では、オンラインでの開催、対面型での開催、ハイブリッド開催、テレフォンカンファレンスなど、ご要望に応じた多様な開催形式に対応できる点も強みだと感じます。

企業と投資家、双方と接する最前線

【品田】企業の方とも、投資家の方とも接する業務ですから、双方のニーズやご意見、反応を直に感じることのできる最前線にいるポジションなんですね。こうしたニーズや反応をフィードバック、検証しながら、より質の高い、喜ばれるコミュニケーションの場を作っていきたいです。

【中川】ひとつの間違い、手違いがIRの成果に大きな影響を与えてしまうことになるので、コンサルタントや同じ業務を担当する皆とのチームワークが大事になってきます。自分のチームだけでなく、他のチームの先輩方も気にかけてくれたり、フォローしてくださいます。お互いに声を掛け合いながらクオリティを上げて、お客様からより信頼いただけるソリューションにしていきたいです。

 

【品田】マーケティング部は通常の説明会はもちろんですが、野村IR資産運用フェアのような大規模なIRイベントの企画や運営でも中心的な役割を果たします。企業様独自のイベントや、IRDAYなど、これからも様々な「場」をプロデュースし、成果を上げられるように力をつけていきたいと思っています。