INTERVIEWS私にとってIRとはコミュニケーションギャップを最小化する

コミュニケーションストラテジーグループ

椎名 克年Katsutoshi Shina

伝えること、伝え方、伝える場を
戦略的に考え、設計する

コミュニケーションストラテジーグループでは、企業の皆様が投資家や市場との間で抱える様々なコミュニケーションギャップを最小化するためのコンサルティングを行っています。
企業の本質的な課題を特定したうえで、強みや競争優位性を特定・整理し、経営方針や事業戦略と絡めた説明のロジックを構築して企業の新たな姿を表現するコーポレートストーリー策定支援がコア業務となります。
ただ、いくら良いロジック、ストーリーができたとしても、どういう場で、どう伝えるのか、どう伝わったのか、そしてその後どうしていくのか、というところまで考えなければ意味がありません。
その時点の100点ができたとしても、伝え方、伝える対象、伝えるタイミングが違えば120点にも、あるいは0点にもなり得るのがコミュニケーションの怖いところだと思います。

ですから、ストーリーだけではなくて、その後の発信や効果測定、改善までを視野に入れて戦略的に考え、各施策を設計するという方針で業務にあたっています。

360度の視点、360度の発想で考える

私も含めて、チームでは「360度の視点を持つ」ことや、「360度の発想ができる」ことを何よりも重視しています。例えば、コーポレートストーリーを作るとします。
企業としては「これを言いたい」「こう評価してもらいたい」という思いがある。一方、機関投資家やアナリストの視点で見ると、「同一業界のなかにおけるポジションや競争優位性」や「資本戦略」など、その企業に投資してリターンを獲得し得る「根拠」を求めています。

また、個人投資家の視点では、細かな数字よりも「経営者の魅力」「経営の姿勢」を評価する方もいらっしゃいます。あらゆる視点と立場に立って考え、それぞれに満足いただけるようにしなければなりません。

そのためには、ひとつの手法しか知らない、できないというわけにはいかない。
私たちのチームは誰もが、ストーリーだけでなく、動画、記事、ウェブサイト、イベント等あらゆる手法やメディアを使いこなし、プロデュースすることができる知見やスキルを持っています。
もちろん社内外のプロフェッショナルと連携することもありますが、どんな手法であろうが成果を上げるための最短で最適な道を選び、実行できるのは大きな強みです。

新しい常識を作っていく一端を担う

この仕事の醍醐味は、自分で立案した企画やストーリーがお客様に評価され、さらに投資家や市場に伝わってポジティブな変化が生まれた瞬間にあります。
ひとつとして同じ企業が存在しないように、ストーリーも、その企業らしさも、他でもない、独自なもののはずです。でも、ストーリーも、説明資料も、プレゼンテーションだって意外とテンプレートなものがまだまだ多い。

それで独自性を際立たせることはできますか? 技術も、人の意識も驚くほどのスピードで変化していますし、多様化しています。変化を嫌う前例踏襲の傾向も一定する存在するIR業界のなかで、投資家の方たちの認識を変えることができるようなご支援を顧客企業にしていただきたいですし、新たな常識になっていくようなものを生み出せるといいなと思っています。