INTERVIEWS私にとってIRとは映像の力で理解の扉を開く
ビジュアルコミュニケーショングループ
大竹 茂之 / 牧 いづみShigeyuki Otake/Izumi Maki
【大竹】私たちビジュアルコミュニケーショングループでは、決算説明会や個人投資家説明会、株主総会等、経営陣によるプレゼンテーション動画や企業紹介動画など、IR活動における動画を活用したソリューションを提供しています。
IRにおいては、様々な情報伝達手段があります。決算短信や有価証券報告書などの適時開示書類で伝える。統合報告書等の企業レポートを通じて伝える。記事やウェブコンテンツ等のコンパクトにまとまった形式で伝える。そうしたなかで、企業のメッセージがもっともダイレクトに伝わるのが、決算説明等の経営トップによるプレゼンテーション動画やインタビュー動画だと思います。
【牧】決算説明会などのプレゼンテーション動画では、映像自体のクオリティはもちろんですが、いかにスピーディーに、事故なく、正確に届けることができるかが勝負です。ライブ配信での配信技術の信頼性も求められますし、速く、正確に届けるための編集技術が求められる、大変緊張する仕事でもあります。
【大竹】上場企業様にとっては、決算説明会をはじめとするプレゼンテーションは経営トップが関わる最も重要視されるイベントですから、自然と要求水準は高くなります。私たちは年間数百におよぶプレゼンテーションの動画撮影・編集を行っていますから、映像撮影、編集、配信技術と、どれをとっても信頼をいただける品質とご満足いただける対応をご提供できると自負しています。
【大竹】映像というのは対象の姿をそのままに映し出す、ごまかしの効かないメディアです。文字情報以上に、企業の姿をリアルに映し出す鏡だと言っていいかもしれません。プレゼンテーションの上手下手ではありません。お話下手でも、経営者が熱心に語りかける姿を通じて、投資家の方々はその熱意や真剣さ、覚悟を感じ取ります。
【牧】私たちはその熱量を、冷ますことなく、ダイレクトに伝えるというミッションを負っているんだと思います。YouTubeをはじめ、様々な動画メディアが当たり前になって、老若男女問わず、あらゆる層の方々が日常的に動画に触れていますよね。当然目も肥えてくるわけですから、映像技術としての質も追求していかなければなりませんが、一番大事にしたいのは企業の、経営者のリアルな姿、想いを伝えきるということだと考えています。
【牧】新型コロナウイルスのパンデミックを経験して、投資家の方々の情報取得のスタイルは大きく変わりました。機関投資家やアナリストといったプロの投資家はもちろん、個人投資家の方々もオンラインで、動画を通じた情報発信を視聴されるケースが格段に増えています。
【大竹】効率性もそうですが、改めて動画で伝えることの効果や価値への注目は高まっていると感じます。プレゼンテーションの動画だけでなく、企業紹介や事業紹介でも、これまでにない工夫を加えた動画が増えています。投資家向けの説明会ひとつとっても、対談型やパネルセッション型など、ここ数年で一気に増えてきましたね。
【牧】この流れは、おそらく収束するどころか、加速していくんじゃないでしょうか。動画を使ったコミュニケーションの需要は、益々大きくなっていくと考えています。
【大竹】IRにおいては、動画革新はまだ端緒に着いたにすぎません。動画を介したコミュニケーションのあり方、より視聴しやすい配信における技術革新など、顧客である企業の方々や投資家の方々と、ともに探り、新しあり方を創っていけることはとても大きなやりがいですね。